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September 30, 2007

ラージパールグラスを植えてみる。

朝起きてヤマトヌマエビの数を確認。とりあえず全部いることはいるが(=飛び出していない)、水槽のヒータ側にぼんやりとしている(ように見える)一匹が赤い。しばらく経っても微動だにしないので死亡したと判断し網で掬い出す。残念。

水槽を見てまず気づいたのが、アマゾンソードに付着していた珪藻が完全になくなっていたこと。昨晩から朝までエビがすべて摘み取って食ってしまったようだ。まるで3週間前に買ってきたばかりのような状態である(トリミング直後よりは葉数が増えている)。ヤマトヌマエビのコケ掃除能力は期待以上でびっくり。
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使用前と使用後。

とりあえず昨日買ったまま水槽の上に置いといたパールグラスを植える。プラスチックの鉢から出し、ウールを除去してバケツに浮かべて植え始めた。さすがに3鉢分は多く、1cm間隔程度の密度でも水槽の右側1/3がほぼ埋まってしまった。この間隔だと斜めに植えた苗は隣のものと絡まりあってしまい、面倒くさいことこの上ない。結局草植えに都合1時間以上かかってしまった。ピンセットをつかむ指がふにゃふにゃになってしまったのだ。
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September 29, 2007

エビを投入してみる。

ひとまず硝化サイクルができたようだしバクテリア飼育にもだいぶ飽きたので、生体を入れることにしたのだ。

水温は28℃、アンモニア(NH3)は0.0ppm、亜硝酸(NO2)は0.05ppm、硝酸塩(NO3)は50ppm。PHは7.48。

といっても、まずはフィルタへ周りの配管を少々変更した。フィルタの排水パイプは向かって正面向こう側(背面)の内面に配置していたのだが、場所が場所というだけでなくエーハイムの配水管は真緑(しかもバックスクリーンは黒)であるため非常に目立つ。殺風景な水槽で一番の存在感のアピールっぷり。これを向かって左側の内面に張り付かせて目立たないようにしたと同時に、水槽の反対側(つまり右側)に給水パイプを移動した。水が左側入って右側から出るという形にする意図だ。左側の壁は長さが短いので(30cm)、収めるためには排水パイプを切断する必要があった(短くなって排水穴の数が少なくなったので流量確保に残った穴が少し大きなるようリーマで加工)。だいぶ背面がすっきりした。

パイプの配置換えと同時に器具のコケ掃除を行った。アオミドロに見えたコケは、実は水槽内に落下した髪の毛に珪藻がついただけだった。とりあえず水槽内で発生したのは珪藻だけのようで、一安心。掃除とともに合計10リットルの水を抜いたので、カルキ抜きした水を10リットル追加。硝酸塩濃度が50ppmあるので、本当は生体を入れる前にもっと水を換えたかったのだが、底床を含むかなり大規模な掃除をしてしまったので諦めた(むやみにいぢらない方がよいだろうという判断だがこれが吉とでるか凶と出るかは分からない)。

近所の熱帯魚店Tで、ラージパールグラス3ポット分、南米ウィローモス1カップ、ヤマトヌマエビ10匹を購入。本当は水草を他にもたくさん購入したかったのだが、店内の水草水槽はガラス面に幼生の巻貝がついているものばかりだったので、目視できない水槽からのみ水草を購入し、他の水草の購入はひとまず断念した。というのも店員に「この貝は何という種類ですか?」と訊いてみても「ちょっと分かりませんねぇ」と言われたので、間違いなくスネール(本来は巻貝すべてが「スネール」として扱われるべきだが、ここでは狭義の「水槽に意図せずして混入した巻貝」の意味)だと判断したのだ。嫌味っぽかったかもしれないが、アクアリウム水槽は基本的に「たまり水」であるからそこに発生したものは私が自分取り除かない限り居座り続けるので、変なものは持ち込まないようにしたい。スネールは爆発的に増えて水草に食害を及ぼすらしいが、本日は投入前に検疫(巻貝の卵など異物の除去)に時間をかけたくなかったのだ。

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水あわせの後にエビを水槽に投入。水あわせが成功したかどうかは1週間ぐらい経たないと分からないので心配だ。小さいころ金魚は飼っていたが、本格的に熱帯魚をするのは初めてなので、おっかなびっくり。ラージパールグラスを植えるのと南米ウィローモスを流木に縛るのは時間切れで明日に持ち越し。

September 28, 2007

水槽をフィッシュレスで立ち上げてみる。(18)

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バクテリア飼育記24日目。亜硝酸量はほぼなくなった。水温は28℃、アンモニア(NH3)は0.0ppm、亜硝酸(NO2)は0.05ppm、硝酸塩(NO3)は50ppm。PHは7.53。窒素化合物の測定後に10%アンモニア水を10滴分滴下。とりあえず硝化サイクルは完成と言ってもよいだろう。

水槽内を漂うミズミミズの数は昨日より減少し、水もきれいになったような気がする。ランプを消灯したままにしている所為なのか、それとも水槽内の状況が改善されたのか、理由は定かではないが珪藻も少し減少。明日は苔掃除・換水をすることにしよう。

September 27, 2007

水槽をフィッシュレスで立ち上げてみる。(17)

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バクテリア飼育記23日目。ここ数日間全く変化がなかったが、本日初めて亜硝酸量ががくんと減少した。水温は28℃、アンモニア(NH3)は0.0ppm、亜硝酸(NO2)は0.2ppm、硝酸塩(NO3)は50ppm。PHは7.53。とりあえずニトロスピラ属のバクテリアがようやく影響を及ぼし始めたようだ。窒素化合物の測定後に10%アンモニア水を10滴分滴下。明日もっと亜硝酸レベルが下がれば「水作り」は一応完成をみることになる。

明らかにミズミミズの数が増えており、アマゾンソードの古めの葉は珪藻に覆われている。あまり良い状態の水ではないことは確かである。このまま数日間アンモニア添加を続け、アンモニア・亜硝酸レベルに問題がないようであれば次のステップに移行しよう(といっても魚はまだ我慢するのだ)。

September 24, 2007

ミズミミズを発見してみる。

バクテリア飼育記20日目。水温は27℃、アンモニア(NH3)は測定せず、亜硝酸(NO2)は>1ppm、硝酸塩(NO3)も測定せず。PHは7.48。亜硝酸地獄になってから10日が経過。

亜硝酸の数値は一向に変化のない日々であるが、水槽の中は刻々と変わっている。茶苔はアマゾンソードの葉に付着しまくり、根元にはアオミドロらしきものまで確認できる。明らかに絶不調な水槽の状況である。苔を減らすためにはそろそろライトの点灯を中止しなければなるまい。そして本日発見した極めつけ。
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写真ではただの糸くずのように見えるかもしれないが、らせん状に体をくねらせている(明らかに水流とは別の動き)。これはいわゆるミズミミズらしい。居たとしても魚などには影響がないとされ、水の状態が悪いと発生するため水の状態を知る手がかりになるとまでされている。しかし、こんなのがざっと見ただけで数匹、水槽の中をのたりくねりながら漂っているのは正直あまり気分の良いものではない。というか、今後も水槽に手を突っ込んでレイアウトなどをいじらなければならないと思うと相当なショックなのだ。

September 21, 2007

流木を洗ってみる。

バクテリア飼育記17日目。水温は28℃、亜硝酸(NO2)は0.5~>1ppm、アンモニア(NH3)と硝酸塩(NO3)は測定せず。PHは7.28。変化がなくて正直しんどい。
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19日に購入して重曹水に放置した流木。3日しか経っていないのに濃い目にいれたアールグレー程度まで色づいてしまった。水を替えて今度は重曹を入れずに放置。魚を飼えるようになるにはまだまだ道のりは遠いのだ。

September 20, 2007

新型PSPを購入してみる。

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とうとう出張の良きお供として購入してしまったのだ。特に理由もないが我が家の携帯型ハードはすべて白で統一してきたのだが、白黒写真でもオリジナルとまったく代わり映えのしない一枚。

水槽に特に変化はなく亜硝酸地獄が続いているので記載は省略。

September 19, 2007

水槽をフィッシュレスで立ち上げてみる。(16)

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水槽水のサンプルに亜硝酸試薬Aを投入した直後。おどろおどろしいほど赤い。

バクテリア飼育記16日目。水温は28℃、アンモニア(NH3)は測定せず、亜硝酸(NO2)は>1ppm、硝酸塩(NO3)も測定せず。PHは7.39。まだまだ亜硝酸地獄は続く。硝化サイクルの完成が待ち遠しい。窒素化合物の測定後に10%アンモニア水を15滴分滴下。

本日は代休を取ったので近所のプールで小1時間泳いだ後に、散歩がてら近所の鯉屋で流木を物色した。大き目のと小さめの2つを購入。一応アク抜きはしてあるようだが、念には念を入れて自分でアク抜きをすることに。Webで流木のアク抜きについて調べると「煮たほうがよい」とあったが、大きいほうの流木はル・クルーゼココットオーバル程度の鍋でない限り煮ることのできない大きさだ。しかし大切なココットオーバルを流木のアク抜きなぞに使ったら御主人様(仮名)に一生恨まれるのは間違いないだろうから、重曹を振りかけた後にやかんで沸かしたお湯をかけてよしとすることにした。アク抜きの効果は出ているようで水が薄く茶色になってきているようだ。何も考えずに水槽に入れないでよかったのだ。

September 18, 2007

水槽をフィッシュレスで立ち上げてみる。(15)

バクテリア飼育記15日目。水温は27℃、アンモニア(NH3)は0.0ppm、亜硝酸(NO2)は>1ppm、硝酸塩(NO3)は測定せず。PHは7.55で緩やかに下降中。昨日の水換えも関係ないかのように亜硝酸地獄が続いている。昨日のアンモニア30滴攻撃もものともせず24時間以内のアンモニアレベルがゼロ。とりあえずニトロソモナス属のバクテリアの繁殖には成功したようだ。窒素化合物の測定後に10%アンモニア水を15滴分滴下。もはやアンモニア滴下量は特に根拠もなくフィーリングでやっている。
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September 17, 2007

水槽をフィッシュレスで立ち上げてみる。(14)

バクテリア飼育記14日目。水温は30℃、アンモニア(NH3)は0.0ppm、亜硝酸(NO2)は0.5~>1ppm、硝酸塩(NO3)は測定せず。PHは7.63。亜硝酸地獄継続中。亜硝酸レベルが下がったので窒素化合物の測定後に10%アンモニア水を30滴分滴下。

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なお本文と東京ミッドタウンはほとんど関係ありません。

September 16, 2007

水槽をフィッシュレスで立ち上げてみる。(13)

バクテリア飼育記も13日目。水温は28℃、アンモニア(NH3)は0.0ppm、亜硝酸(NO2)は>1ppm、硝酸塩(NO3)は測定せず。PHは7.68。亜硝酸地獄継続中。

窒素化合物濃度の測定後に懸案だった換水を実行。水槽から15リットルを抜いた後に20リットルを追加(蒸発して水位が下がっていたためちょっと多めに追加した)。カルキ抜きした水道水のpHは7.35と若干アルカリ性であった。酸性にまでpHを下げるには少々工夫が必要なようだ。換水後に10%アンモニア水を20滴分滴下。

September 15, 2007

水槽をフィッシュレスで立ち上げてみる。(12)

実は本人も既に飽きてきているのだが、バクテリア飼育記も12日目。水温は28℃、アンモニア(NH3)は0.0ppm、亜硝酸(NO2)は>1ppm、硝酸塩(NO3)は20ppmの表示。PHは7.76。アンモニア濃度はとうとうゼロに。硝酸塩の試薬の取説には「亜硝酸が2ppm以上の場合、干渉が非常に大きいため正確な硝酸塩の値を読み取ることは不可能です」とあるため、今後は亜硝酸の濃度が下がるまで硝酸塩の測定は中止。「亜硝酸地獄」の2日目であるが、ニトロソモナス属の活動を継続するために窒素化合物濃度の測定後に10%アンモニア水を15滴分滴下。

黒いキスゴム、エアーストーン(いわゆる「ぶくぶく」の石)の端が茶色に変色し、アマゾンソードの葉にも目立って茶色に変色してきているのが見受けられる。立ち上げ時の不安定な水槽にはよくある事象のようだが、茶苔(珪藻)が発生していると見て間違いないだろう。この状況では特に手を打つことはできないが、放置するかどうか迷う。

September 14, 2007

水槽をフィッシュレスで立ち上げてみる。(11)

バクテリア飼育記10日目。水温は28℃、アンモニア(NH3)は0.5ppm、亜硝酸(NO2)は>1ppm、硝酸塩(NO3)は測定せず。PHは7.71。亜硝酸濃度は測定不能な領域に達し、アンモニア濃度がガクンと下がった。今までも亜硝酸は検出されていたから、バクテリア(ニトロソモナス属とされる)は徐々に増えてきたはずなのだが、とうとう水槽全体のアンモニア濃度に大きな影響を及ぼすことが可能なほど発生したということだ。減少したアンモニアは塩基、増加した亜硝酸は酸であるめ同時にpHも下降するのは当然だろう。この状況はいわゆる「亜硝酸地獄」という状況で、生体が入っていれば毎日換水をしなければならない時期であるが、我が家の水槽の場合アマゾンソードが3株水に揺れているだけなので、ほったらかし。手間がかからないし魚を殺してしまうこともなく、アンモニアを垂らして待つだけというフィッシュレスの真髄。後は亜硝酸を硝酸塩に変えるバクテリア(ニトロスピラ属とされる)が充分増えればとりあえず硝化サイクルは完成だ。今日も窒素化合物濃度の測定後に10%アンモニア水を10滴分滴下。

そろそろどんな水草を入れるか、どんな魚をいれるか考え始めてみよう。

September 13, 2007

水槽をフィッシュレスで立ち上げてみる。(10)

バクテリア飼育記10日目。水温は26℃、アンモニア(NH3)は2.5ppm、亜硝酸(NO2)は0.2~0.5ppm、硝酸塩(NO3)は5.0~10.0ppm。PHは7.96。亜硝酸濃度は順調に上昇中。これが急に落ちれば一応硝化サイクルは一応完成するのだが、そこに到達するまで時間がかかるようなので今が我慢のときだ。とりあえず週末に半分ぐらい換水してみよう。やはりアンモニア濃度が目標より多いようなので、今日も窒素化合物濃度の測定後に10%アンモニア水を10滴分滴下。

September 12, 2007

水槽をフィッシュレスで立ち上げてみる。(9)

バクテリア飼育記9日目。水温は25℃、アンモニア(NH3)は2.5ppm、亜硝酸(NO2)は0.2ppm、硝酸塩(NO3)は5.0ppm。PHは8.03。亜硝酸濃度が順調に上昇しているが、硝酸塩まで上昇している。Webで見る限り、「アンモニア→亜硝酸」のバクテリアがまず立ち上がり、遅れて「亜硝酸→硝酸塩」のバクテリアが立ち上がるようだが、どうやらこの水槽では同時に立ち上がっている模様。アンモニア濃度が目標の1.5ppmより多いようなので、今日は窒素化合物濃度の測定後に10%アンモニア水を10滴分滴下。
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水温がバクテリア飼育にはちょっと低いので、ヒータの電源を入れた。秋の気配がするのだ。

September 11, 2007

水槽をフィッシュレスで立ち上げてみる。(8)

バクテリア飼育記8日目。水温は27℃、アンモニア(NH3)は1.0~2.5ppm、亜硝酸(NO2)は0.1~0.2ppm、硝酸塩(NO3)は測定せず。PHは7.96。ようやくアンモニアを亜硝酸に変えるバクテリアが立ち上がり始めたようだ。白いカスがたくさんフィルタ給水口のストレーナーにかぶせたスポンジ(プレフィルタ)に張り付いているが、特に水は濁っているわけではない。今日も10%アンモニア水を窒素化合物濃度の測定後に20滴分滴下。

アマゾンソードの新芽があっという間に大きくなった。遅ればせながら変化が起き始めて少し楽しみになってきた。今週末あたりに丈夫な水草を何種類か買ってこようと思う。魚はまだまだ先のことになりそうですが。

September 10, 2007

水槽をフィッシュレスで立ち上げてみる。(7)

バクテリア飼育記7日目。水温は27℃、アンモニア(NH3)は1.0ppm、亜硝酸(NO2)は0.1ppm、硝酸塩(NO3)は0。PHは8.32(pH計は後述のとおり怪しかった)。やはり昨日の硝酸塩は誤検出だったようだ。スポイトが汚れていたか。今日も10%アンモニア水を20滴分滴下。

PH計をとりあえず手っ取り早く校正したかったので、帰り道にコンビニでpH表示のあるミネラルウォーターをいくつか購入した。水温程度まで室温で放置して測定してみると、案の定0.2程度高めの数字が表示されていた。つまり、昨日までのpHはすべて0.2を引いた値を用いるべきということだ。

しかし、0.2を引いたとしても、pHは8.0付近まで上昇していることには違いない。セットアップ直後が7.43ぐらいだったということと、アンモニア水溶液は基本的に塩基なので多少の上昇はあるはずだが…。ということで、1.0ppmのアンモニア水溶液がどれぐらいのpHなのかを試算してみよう。アンモニアの溶解度が54g/100ml、式量が17.05g/mol、電離度を0.013とすると、1.0ppmのアンモニア水溶液に起因するOH-濃度は

[OH-]NH3 = 540[g/l]÷17.05[g/mol]×0.013×10-6 = 4.117 × 10-7[mol/l]
である。この値(をcと置く)の大きさでは、水の電離で生じるイオン濃度([H+]=[OH-] = 10-7)が無視できないので、これを考慮しつつpHを求めなければならない(もっと濃度が高ければ単純にlogを取るだけなのだが)。水溶液中は電離はつりあっているため、水から発生するOH-イオンは
[OH-]w = [H+] + [NH4+]
であり、一方、水の電離平衡は
[H+]w[OH-]w = Kw
でKwは水素イオン指数で、25℃では10-14。これらから、水に起因するOH-イオン濃度は、
[OH-]w2 + c[OH-]w + Kw = 0
の二次関数を解いた答えとなり、その結果、
[OH-] w= 4.347×10-7[mol/l]
となる。従って、合計のOH-イオンは
[OH-]total = [OH-] w + [OH-]NH3 = 4.347×10-7 + 4.117 × 10-7 = 8.465 × 10-7
で、結論としてpHは7.92となる。思いのほか上昇しており、pH計で測定した結果とあまり変わらない。ちなみに他の不純物はまったく考慮していないので実態に即しているかどうかの保証はまったくない。

というか、pH計算なんて20年ぶりぐらいにやったので根本的にどこか間違っている可能性の方が非常に高いのだ。


September 9, 2007

水槽をフィッシュレスで立ち上げてみる。(6)

もはやバクテリア飼育記になっているが、6日目。水温は29℃、アンモニア(NH3)は1.0ppm、亜硝酸(NO2)は0.1ppm、硝酸塩(NO3)は2.5ppm。PHは8.29(pH計は相変わらず怪しい)。亜硝酸が上昇し始めたが、硝酸塩も検出された(念のため硝酸塩の検査は2回やったが、両方とも検出された)。亜硝酸→硝酸塩のバクテリアは立ち上がりが遅いらしいのだが、予想より早く硝酸塩が検出されている。早くも思惑通りにいっていないような気がするが、生体(魚)が入っていないので気楽なもの。いずれにしてもアンモニア→亜硝酸の部分が上手く行っていないのは確かなので、まだまだ生体を入れる訳にはいかない。今日も窒素化合物の測定後に10%アンモニア水を20滴分滴下。

アマゾンソードから新芽が出ているのに気づく。同時に周りの葉が枯れてきたので、おそらく水中葉がでてきたのだろうが、こんな水質でも育つものなのだなぁ。と思って調べてみると、逆に大きくなりすぎるという問題があるらしい。サイズを小さいまま留めるためには積極的な間引き、そして根切りをしなければならないようだ。

September 8, 2007

水槽をフィッシュレスで立ち上げてみる。(5)

5日目。水温は28℃、アンモニア(NH3)は1.0ppm、亜硝酸(NO2)は0.05~0.1ppm、硝酸塩(NO3)は0。PHは8.23(pH計は相変わらず怪しい)。昨日アンモニア滴下量を増やしただけあってアンモニア濃度だけは上昇した。今日は窒素化合物濃度の測定後に10%アンモニア水を20滴分滴下。

September 7, 2007

水槽をフィッシュレスで立ち上げてみる。(4)

4日目。水温は28℃、アンモニア(NH3)は0.25ppm、亜硝酸(NO2)は0.05~0.1ppm、硝酸塩(NO3)は測定せず。PHは8.20(だが、pH計がちゃんと校正されているかチェックが必要な気がする…)。特に大きな動きなし。アンモニア濃度が目標値(1ppm以上)まであがっていないようなので、今日は窒素化合物濃度の測定後に10%アンモニア水を30滴分滴下。

September 6, 2007

水槽をフィッシュレスで立ち上げてみる。(3)

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3日目。昨日とはうって変わり水が澄んだ。水温は28℃、アンモニア(NH3)は0.25ppm、亜硝酸(NO2)は0.05ppm、硝酸塩(NO3)は0。PHは8.01で、アルカリ性がちょっと解消。NH3→NO2を実行するバクテリアが発生しているようだ。本日も窒素化合物濃度の測定後に10%アンモニア水を20滴分滴下。亜硝酸濃度が大きく上昇した後に下降すればとりあえず硝化フィルタは完成なので、今後は亜硝酸濃度を良く観察する必要がある。

アマゾンソード3本では実に殺風景なので生体など放り込みたい欲望に駆られるが、がまんがまん。

September 5, 2007

水槽をフィッシュレスで立ち上げてみる。(2)

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2日目の本日のpHは8.36。だいぶアルカリ性になっている。水はぼやっと白く濁っており、バクテリアの活動が盛んな模様(バクテリア同士の闘いが繰り広げられている?)。接近中の台風9号のお陰か、関東地方の気温は上昇、昼には水温が29℃ぐらいまで上がったようだ。アマゾンソードが枯れないか気になる。帰宅が遅かったので、アンモニアを20滴分滴下し、試薬による窒素化合物の測定はなし。まだバクテリアのコロニーは立ち上がっていないだろうし。

September 4, 2007

水槽をフィッシュレスで立ち上げてみる。(1)

大磯砂の準備ができたようなので、いよいよ水槽をセットアップしたのだ。

まずはエーハイム2213のろ材(メック、サブストラットプロレギュラー)を水道水で洗浄し、洗濯ネット(100円ショップで購入したものを小さく縫い直したもの)に入れて下からメック、粗目パッド、サブストラットプロ、細目パッド、活性炭パッドの順番にバスケットに入れる。ろ材を洗濯ネットに入れたのは、フィルタ掃除の時に一発でろ材をバスケットから取り出せるようにするための工夫のつもり(というか人の見よう見まね)。

風呂場で洗浄した水槽に砂を入れ、水道水を投入して塩素中和剤も投入(テトラ社コントラコロライン)、フィルタ周りの配管、エアレーション(いわゆるブクブク)配管、サーモスタットに接続したヒータを投入。セットアップ直後のpHは7.63だった。

そしていよいよフィッシュレスサイクリングを実行するために、薬店で虫さされとして購入できる10%アンモニア水を17滴添加。アンモニアを入れてから気づいたのだが、大磯砂がpHに安定して影響がないかどうか測定するのを忘れてしまった。しまった。Red Seaの試薬を用いてアンモニア(NH3)濃度を調べると1.0ppm程度はありそうなので、明日以降もこの滴数分を投入すれば良いはずだ。アンモニア投入後のpHは8.06。バクテリア源としては、近所の熱帯魚店で安売りワゴンに並んでいたアマゾンソードを一鉢分植え込む。と、もう一度該当ページを読むと「立ち上がるまではロックウールを除去せずに放り込んでおく」とあった。だが、ロックウールを除去して古い根や痛んだ葉を除去して普通に植えてしまった。とほほ。これが吉と出るか凶と出るか。
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September 3, 2007

pHメータを作ってみる。

水質には、温度、各窒素化合物の濃度、pH、硬度など確認しなければならないことが多い。

そのうちpHについてはいちいち試薬で測定するのは面倒そうなので、秋月電子通商pH計キットを購入して作成することにしたのだ。通販で購入したので、送料・代引き手数料込みで5,800円也。届いたパッケージを開いてみると構成部品点数も少なく案外簡単にできそうである。
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と作ってみたが、半田付けの腕前がさび付いていて苦労した。アクリルケースの加工は割れないように注意する必要があった(リーマーがあったのでキリで穴を開けてしまえば簡単だったが)。自分なりのアレンジとしては基盤と電池の間にスイッチをつけたことぐらいで、他は説明書どおりに作った。また、手元のテスターはアナログメーターであるため、可変抵抗の電圧調整ができず(結局、職場のデジタルテスターを昼休みに拝借して調整)。アナログテスターで何とかなると思っていたのは甘かった。とはいえ、手元の完成品は何故か小数点が表示されず、100倍の値になってしまう(可変抵抗を調整すると100の下が099なので小数点だけの問題のようだ)。

やってみて感じたこと。店で7000円程度も払えばもっとスマートで小さなpH計の完成品が購入できるので、手間を考えるとあまり安く上がりだとはいえない(このpH計キットに付属するOMEGA社のプローブは高級品らしいが)。工具がない人は半田ごて、テスターなどを買い揃えなければいけないので逆に高くつく。作ったからといって上手くできるとは限らないし、特に電気工作をやったことがない人にはお勧めできない。
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とはいえ、完成してそれらしい値を示したときは嬉しいものなのだ(1/100倍しなけりゃいけないけど)。

September 2, 2007

大磯砂を処理してみる。(3)

砂の処理もいよいよ最終過程。

ふるいを用いて砂の中からクエン酸カルシウムで真っ白にコーティングされたカルシウム片(貝殻・サンゴ片・石灰岩)を除去し、水で良く洗浄。その後、念のため煮沸したのだが、それには鍋は100円ショップで購入したアルミ鍋を用いた(100円ショップにはさすがに18cm径の鍋しかなく、12kgの砂を処理するには10回近くも同じことを繰り返さなければならなかったのはここだけの秘密)。ここまでやると、購入したばかりで袋を開封したときに感じた嫌な臭いも完全になくなった。

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砂の中から拾い出したカルシウム片(隣は500円玉)。

水と一緒に流した以外にこれだけの量のカルシウム片が混入していた。これらの全てがゆっくりと溶け出せば水がアルカリ性になって硬度も上昇して当たり前だ。

クエン酸で処理するのが良いのかどうか振り返ってみよう。塩酸などの強酸を用いれば、拾い上げたりしないでもカルシウム片を全て溶かしきることが可能だろうが、危険物を扱わなければならないというデメリットがある。では食酢を用いて酢酸で処理する方法と比べてみると、酸の処理能力はクエン酸とほぼ一緒であるが、酢はにおいがキツいこと、酢酸カルシウム(Ca(CH3COO)2)は水溶性が高いため、どれだけ処理されたかが目視しにくいというデメリットがある。洗剤として薬店で販売されている無水クエン酸を用いるのは意外と悪くないのではなかろうか。

武蔵野在住の不惑研究者の備忘録。 息子と娘に嫌われないことを目標に日々過しています。

ちなみに登場人物はほとんど匿名ですが、 「御主人様(仮名)」とは私の妻で「愚息(仮名)」は息子のことです。

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