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December 8, 2007

水草を食う犯人探しをしてみる。

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ごらんのとおり、ハイグロフィラ・ポリスペルマが穴だらけなのだ。見苦しいことこの上ない。


どうみてもお腹パンパンのお前(オトシンクルス)が怪しいなぁ。

December 6, 2007

石巻貝を失ってみる。

石巻貝が一匹、ヒータの近くにひっくり返ったままの状態でいるのを発見。水槽の前面ガラスの中央に置いておいたが、翌日も同じ格好でいたので死亡したと判断して取り出した。先日購入した翌日もひっくり返って起き上がれないで居たのを下向きに置き直してやったぐらいだったので、この固体は相当弱っていたのだろう。残念だがしかたがない。もう一匹のほうは縦横無尽に水槽内のガラス面を駆け巡り、斑点状の緑苔を食べているようだ。

December 4, 2007

液体カリ肥料を自作してみる。

といっても、私は錬金術師でもなんでもないので無からカリを自分で作りだしたりするわけではない。ただ単にホームセンターで販売している園芸向けの硫酸カリ肥料を水に溶かすだけの話。(完全に受け売りであるが)魚の居る水槽では、水草が必要とする三大肥料養分のうち、窒素と燐は魚に給餌する形で水槽内に入ることになるが、カリ成分は補給されず欠乏することが多いらしい。ということで水草を増やすためにはカリ成分だけを効率的に添加するのが良いとされているようだ。

作り方は至って簡単。こちらのページにある分量に基づいて7gの硫酸カリを500mlの精製水に溶かした。私が購入した硫酸カリは50%のカリ成分が保証されているようだが、カリ以外はもろもろの不純物を含んでいるらしく、水に溶かすと白く濁っってしまい見た目が良くない。カリ成分がすべて水に溶けていると仮定すれば、この白濁成分を除去しても影響はないと判断し、コーヒーフィルタを用いて漉し取った。
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容器はこれまた100円ショップで販売しているシャンプー用の容器を流用。事前に、ひとプッシュでどれぐらいの分量になるのかを確認しておくために、水を入れてがしがしプッシュして測定した。80プッシュでちょうど100mlになったので、ひとプッシュ1.25ml程度か。

我ながら「自作」というにはおこがましいにも程があると思うが、少量の炭酸カリを水に溶かして小奇麗な容器に詰めただけのものが2000円もの値札をつけて売りつけるような行為がこの業界では横行しているようなので、貧乏アクアリストとしてはなるべくコスト削減のためにはちょっとの努力も惜しむことはできない。結局、硫酸カリ500gが300円弱、精製水が80円、容器が105円。硫酸カリは一回7gなので、あと70回ぐらいは水のコストだけで作ることができる計算になる。

December 2, 2007

水槽の現状

ということで現状をまとめてみよう。現在水槽内で生活している生体は

カーディナルテトラ:13匹(2匹10/14導入、5匹11/11導入、6匹12/1導入)
ドワーフグラミー:ペアの2匹(10/14導入)
ナノストムス・ベックフォルディ:2匹(12/1導入)
ドワーフボーシャ:2匹(10/14導入)
オトシンネグロ:2匹(10/14導入)
オトシンクルス:3匹(11/18導入)
ヤマトヌマエビ:5匹(2匹9/29導入、2匹11/21導入)
石巻貝:2匹(11/21導入)

である。少々過密気味な気もするが、アンモニアと亜硝酸は共に検出されず。毎週1/3の水をプロホースを用いて換えているが、pHは弱アルカリ性(おそらく水道水に起因する)。水槽内の環境はあらかた調子が良いようだ。どれも小さな魚種で人工餌(テトラプランクトンとコリドラスタブレットのみ)をやっているためか、問題になるほどの個体数ではないのかもしれない。どれもこれも丈夫な種類の魚ばかりとはいえ、10/14に導入した魚をはじめとしてほとんどの生体が元気に生活しているのが嬉しい。今まで死滅させてしまったのはカーディナルテトラ8匹(導入時の水合せ失敗と白点治療失敗)、ブラックモーリー2匹(両方とも挟まり事故)、ヤマトヌマエビ7匹(1匹水合せ失敗、6匹脱走)。ドワーフボーシャは給餌時に食べている様子がないのだが(餌が底に沈む前にすべて食われてしまう)、餌のおこぼれや糞などを食べているのか、1ヶ月半も生き残っている。しかしこんな状況ではいつ餓死してもおかしくないので、そろそろ真剣に給餌する方法を考えなければなるまい。我が家の冷蔵庫に冷凍の餌を入れるのは御主人様(仮名)に禁止されているため、フリーズドライのものに頼るか。

一方、水草は、11/11に導入したバリスネリアとハイグロフィラががんがんに伸びている。微量ながらも発酵式でCO2を添加しているためか、ハイグロフィラが展開している水中葉はどれも大きく育っている。バリスネリアはいつの間にか水槽の高さを大幅に超え、水面に覆いかぶさるようにして揺れている。水槽立ち上げの最初からの(文字通り)古株であるアマゾンソードは植え替えしたせいか、いじけて全然新芽が出てこない(が枯れる気配もないので、今懸命に底床内に根を張っているのだろう)。アヌビアスナナに変化はほぼ見られず。成長の遅い水草らしいのでこんなものなのだろう。同じく11/11に導入したミクロソリウムは薇のような新芽をどんどん出してきて成長中。新芽の葉先は半透明なので判りやすい。9/29から着生するべく流木に巻きつけておいた南米ウィローモスは、水質が安定するまでの変化に適応できずに流木の上部のものはほぼ全部茶色く変色して枯れてしまった(見苦しいので除去)。しかし、アヌビアスナナを着生している流木にくくりつけた分は上手く着生したようで、新芽がどんどん伸びてきている(密生させるためにそろそろトリミングする必要があるだろう)。先日導入したハムリックはまだ日も浅いので今後どうなるかは判らない。肥料としては、水草を植える前にテトライニシャルスティックを底床にピンセットで埋め込んだ。

コケについては、あれだけあった茶苔はほぼ姿を消し、1ヶ月ほど前はガラス面から見える底床が目に見えて茶色かったのがだんだん解消されつつある。ガラス面にはうっすらと緑の斑点状のコケがついているが、前面はテデトール(三角定規を用いて自分で擦り落とす)を導入、それ以外はそれほど目立たないのでオトシンと貝の非常食として放置している。バリスネリアは古い葉に黒い毛状のコケが付着している(黒髭ののように硬くはない)ので気づくたびにトリミングを行っている。以前大量にのたくっていたミズミミズも(単に魚に食べられているのかもしれないが)見ることもなくなり、明らかに水の調子がよくなってきた様子。小さな浮遊物はあるが、明らかに水自体の透明度があがっている。ちなみに生体が少なかったころはぴゅんぴゅんと水の中を移動しているミジンコも見かけたが、給餌量を減らしているためかすべて魚に食べられてしまったようだ。ちなみに水槽に近づいても特に臭いはしない。水面に鼻を近づけてようやく湿った土のような臭いがする程度だ。

この調子でうまく維持していきたいと切に願うのだ。

December 1, 2007

またまた魚を導入してみる。

カーディナルテトラの数が7匹と中途半端なのが気になるのである。ちょうどトロピランド小平店でカーディナルテトラ(Lサイズ)の安売り(一匹84円)をしているということで、買いに行くことにしたのだ。ついでに流木つきのミクロソリウムウェンディローブとナノストマス・ベックフォルディも2匹貰って帰った。
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水合せ終了後の水槽投入直前。

ちなみに、新規の魚を導入するときは、水合せ容器から100円ショップで購入したサラダ用のザルつきのボウルに一旦あけ、ザルごと魚を掬って放り込むようにしている。こうするれば店の水をほとんど導入先の水槽に入れることがなく、余計な病気を持ち込まないで済むであろうという配慮である。もっともこの方法をとっても魚にすでに取り付いている病原体を避けることはできないが、それは購入するときに気をつければよいのだと考えている(目に見えないものについてはどうしようもないが)。

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明らかにオスのベックフォルディ。薄く色づいた赤いラインが美しい。

もう水槽に追加できる個体数はほぼ打ち止めだと考えているのだ。

November 29, 2007

エキノドルス・ハムリックを手に入れてみる。

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通信販売で入手した水草。「エキノドルス・ハムリック(あるいはヒュムルス)」という名前で流通しているが、正確にはラナリスマ・ロストラータ(Ranalisma rostrata)という品種らしい。今現在はあまりメジャーではないようで、私が良く行く店では見かけることがないのだが、前景に最適ということで購入してみたのだ。

何事も王道を行くポリシーで進めてきた私にしては、初の少々珍しい水草。ということでペットボトルを船のように加工したものに、メネデールを100倍に希釈した水でトリートメント。船のように加工したのには訳がある。小さな水草がわずか8株なので、トリートメントタンクでヒータを入れるまでもなく、この船を本水槽に浮かべておけば温度あわせもできるし光も十分あてることができるというメリットがある。

とりあえず植えるのは週末にしようと思うのだ。

November 21, 2007

ブラックモーリーをまたもや失ってみる。

昨日からブラックモーリー(2代目)が行方不明なのだ。水槽からの飛び出しも考えられ、周りをくまなく探したが黒い煮干は見つからない。流木も全部持ち上げたがその下には居なかった。もう見つかったとしても生存は絶望的だろうとおもったら、ヒーターと水槽のガラス面に器用に挟まって死亡しているのを発見した。ヒーターに挟まっていたためか、煮魚のように目が白くなっていた。前代もそうだったが、なぜこうもいろんなところに挟まってしまうのか。なかなか愛嬌のある可愛い魚だったが、しばらくの間はブラックモーリーの飼育は諦めようと思う。
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水槽前面の苔をついばむ在りし日のブラックモーリー(2代目)

代わりというわけではないが、近所の金魚屋で、石巻貝を2匹とヤマトヌマエビを2匹購入して、通常の水合わせの後に投入。水槽立ち上げ当時から脱走もせずに生き延びているヤマトヌマエビは、最近とんとやる気が見られず流木の影から出てこなくなってきてしまったし(ライトが消えたら活動しているのかもしれないが)、魚数が多くなったので掃除屋として3匹だけではちょっと心もとないので増やすことにした。石巻貝などの類は以前は水槽のガラス面に貝がべったりとついている姿は見栄えが悪くなるだけかと考えていたため敬遠していたのだが、いざ導入してみると意外にもマッチしていよいよ水槽らしくみえるのが実に不思議だ。

November 18, 2007

魚をさらに追加してみる。

先日購入したカーディナルテトラは無事水合わせに成功したようで、全匹とも動きが俊敏で色も良く、これ以上ないほど元気な様子だ。給餌すると、餌が沈み始める前に争うようにして(水面でパシャっと音を立てるほど)あっという間に食べきってしまう。ドワーフグラミーがのそのそ食べている横から奪い取ってしまう有様だ。ブラックモーリーはフィルタスポンジの挟まり事故で死亡してしまったので、代わりがほしいところだ。

ということで、トロピランド小平店で入荷して5日目のブラックモーリー1匹と入荷して11日目のオトシンクルスを3匹を購入したのだ。オトシンクルスは2cmにも満たない小さいサイズ。バリスネリアの先端に黒髭苔が発生してきているので、ベックフォルディペンシルでも購入しようと考えていたのだが、店に入荷したばかりでトリートメント中なので購入を断念。

クーラーボックスに袋ごと入れて帰宅した後に水槽に早速導入準備。この店では水槽毎に水を管理しているそうなので、別々に水あわせをすることにしたのだ。まずはブラックモーリーをオートヒーターを入れたプラケースに水ごと放り込み、点滴のようにして水槽の水をたらしていく。店の水が全体の25%になった時点で、水合わせの水をなるべく水槽に入れないようにブラックモーリーだけを掬ってぼちゃん。プラケースの水を捨てた後は同様にオトシンクルスを導入。オトシンクルスはすばしこいので掬うのに手間がかかった。100円ショップで購入したサラダ用の小さい笊が非常に便利だ。

観察していると、オトシンクルスはオトシンネグロに比べると飽きっぽいようで、水槽の中をちょこまかちょこまか泳ぎ回っている。ブラックモーリーは水面近くの油膜(に見えるバクテリア死骸だそうだが)を食べきった後は、キスゴムについたバクテリアのカスをついばんでいる。こいつも食欲・好奇心共に旺盛だ。

November 13, 2007

ブラックモーリーを失ってみる。

勤務中に、御主人様(仮名)からメールで、「ブラックモーリーがフィルタの給水パイプにかぶせたスポンジと水槽のガラス面に挟まっていた。救出したが泳ぎが変だ」との連絡が入った。こうなったらどうしようもない。帰宅後に早速水槽の中を探してみると、目に見えるところを泳いでいない。さらに良く見てみると流木の下で死亡しているのを発見した。残念だ。

何でそんなところに入り込んだのか。好奇心旺盛なブラックモーリーのことだろうから、単に「向こう側には何があるんだろう」と思って進入したのだが、挟まってにっちもさっちも行かなくなったのだろう。ストレーナーにかぶせたスポンジを小さめのものにして、スペースを確保するぐらいしか対策は打てない。こんなことで簡単に魚を失ってしまうのだから、今後も注意深く飼育しなければなるまい。

November 11, 2007

魚と水草を増やしてみる。

最初に10匹導入したカーディナルテトラは、先に述べたとおり導入後3日で3匹が死滅、さらに白点病で2匹以外死滅させてしまった。白点病にかかった小さめの固体は餌をほとんどとらなかったので体力不足で病虫に勝てなかったのだろう。今思えば体力をつけるためにはイトメなどの栄養のつく生餌を与えなければならなかったのだろうが、そのときは考えが及ばず人工餌しかやらなかったことを反省しなければなるまい。

というわけでかなり寂しいことになってしまった水槽に活気を取り戻すべく、カーディナルテトラを何匹か追加するため東大和にある東熱帯魚を初めて訪れてみた。この店はマニアの間では相当な有名店のようだが、私のような俄かアクアリストには敷居が高い。しかし店にいる魚はすべて元気に輝いているように見え、そんじょそこらの熱帯魚屋とは違うということが一目瞭然。大切に長く飼うつもりであれば(ってそうでない人なんていないだろうが)、ちょっと高かったとしてもこういう店で買うのがよいのだろう(とはいえ、都心の熱帯魚店よりは安いと思う)。ここでカーディナルテトラ(Lサイズ)を5匹購入。

もう少し西に足を伸ばしてPD熱帯魚センターで水草を購入。ミクロソリウム2株、バリスネリア1ポット、ハイグロフィラ・ポリスペルマ1ポットと、すべて定番かつ丈夫なものを購入。我が家の水槽は(酸処理済みとはいえ)大磯砂である上に、アルカリ性の水で水換えをしているため、どうやっても南米の水草育成に適切とされる酸性の水にはならない。ということで、選べる水草にはかなり制限がある。併せてブラックモーリーのオスを1匹購入。

まずはカーディナルテトラはほどほどの水合わせの後に投入。ブラックモーリーは普通に時間をかけて投入。ミクロソリウムは流木に園芸用のタイラック・ビニタイで縛り付けた。シダ類は着生するまで時間がかかるそうなので気長に待ちたい。

November 2, 2007

白点病治療に追われてみる。

大失敗なのだ。

我が家の水槽の設定温度は26度なのだが、週末にサーモスタットの温度を1度下げてみたところ、たくさんの魚が白点病にかかってしまった。温度管理がどれだけ重要かを思い知らされた。ドワーフボーシャ2匹、ドワーフグラミーのオス、1匹を除くカーディナルテトラ全匹。すべて小さな白点にまみれている。これも自分が原因なのだからやりきれない。

早速プラケースに白点の認められる魚を隔離して治療したため幸い他の魚は体調を取り戻し白点も鰭から落ちて再発する気配もないため5日後には無事本水槽に戻すことができた。しかし、それだけの数の魚を小さな10リットルに満たないところに押し込めたものだから、小さめのカーディナルテトラは水質変化に対応しきれなかったのかほぼ2日に1匹の割合で死亡していってしまった。白点が完全に直った大きめの(といってもMサイズだが)カーディナルテトラ以外はだけは隔離病棟から戻ることができず、メチレンブルーで青くなった飼育水の中で過ごしている。お腹がぺったんこなので見るからに空腹だろうが、プラケースの水質が悪化してしまうので給餌するのも気が引ける。当初10匹居たカーディナルテトラは結局初期導入時に3匹が死亡、それから今回の白点病大流行で4匹が死亡。丈夫といわれるカーディナルテトラをつぎつぎ殺してしまう自分に嫌悪するばかりである(ただしすべて色が抜けているのでいわゆる「ネオン病」である可能性も否めない)。

ちなみに、ヤマトヌマエビは水換えをするたびに脱走を繰り返して家の各所で干からびた姿が発見され、今では3匹が残るだけ。脱走経路を絶つためにガラス蓋の隙間を塞ぐ工夫をしなければなるまい。オトシンネグロは苔が減ってきて食べるものがなくなったのか、お腹がぺったんこになってきたので茹でた昆布を投入した。ぺったりと張り付いて食事をしている姿が無事確認できて餓死する危険はなくなったのだが、心なしかちょっと太ってきておたまじゃくしの姿に似てきたような気が…。

October 27, 2007

ラージパールグラスを全部抜いてみる。

ラージパールグラスの調子が相変わらず悪いのだ。ライトを交換しても、「発酵式」で二酸化炭素(CO2)を添加してもちっとも良くならない。茶苔が発育を阻害しているのだろうが、水質など他にも要因があることを疑おう。調子が悪い葉は半透明の茶色になり、いわゆる「溶ける」ような感じで茎から離れていく。こうして水槽の縁やフィルタの排水口にはラージパールグラスの枯葉がへばりつき、うっとおしいことこの上ない。ということで、残念ではあるがラージパールグラスの育成は断念。ほとんど全部抜いてゴミ箱に。悲しい。

そして、同じように茶苔だらけの石(店では「青華石」として売られていた)を取り出し、クエン酸で処理をすることにした。クエン酸は塩酸のような危険物でもなく、酢酸(いわゆるお酢)のように臭いもしないということで私は愛用しているのだ(前も述べたとおりカルシウムと中和すると難溶物ができるという欠点はあるが)。ということで、クエン酸をたくさん溶かした水溶液に投入すると、派手に泡だってみるみるうちに水が黒く変色した。酸の力は強いのだ。

と感心している場合ではない。もう2ヶ月近くも経つというのに茶苔が出続けている。通常茶苔といったら「立ち上げ時の水質が不安定な時期にでる」というのが定説だと思ったのだが、アンモニアにしても亜硝酸にしても一切検出しないこの水槽で茶苔が出続けているというのは異常ではないか。

良く考えてみると茶苔が主に発生しているのは、石とラージパールグラス。他にあった茶苔はオトシンクルス・ネグロ2匹とヤマトヌマエビ7匹(ヤマトヌマエビは脱走癖があって、ガラス蓋の隙間から飛び出したのがせんべいのように干からびた状態で発見されて数が徐々に減っている)が全部平らげてしまったのでわからない。しかしアマゾンソードがなぜかいじけて新芽を出さなくなっている。どう考えて異常だ。とふと思いついたのが石。これを投入する前はアマゾンソードも元気だったし、茶苔が集中しているのは石のまわりに植わっているラージパールグラスだ。しかも先に述べたとおり、石は酸と過激に反応している。もしかしてこの石が茶苔の原因なのではないか。茶苔(珪藻)は珪酸を取り込んで増えるが、この石には実は珪素がふんだんに含まれているのではないか。

私としては基本的に薬品の使用は避けたいので(単に消耗品にかかる費用を抑えたいというケチな理由という話もあるが)、苔除去薬などには頼りたくない。回避するには原因を除去するのが筋だろう。ということで、酸処理した後の石は残念ながら水槽にもどされることはなくなり、しばらく石なしで様子をみることにしたのだ。

いずれにしてもレイアウトを再度検討しなおす必要が生じる。とほほ。

October 18, 2007

瀕死のラージパールグラスをトリミングしてみる。

魚たちの様子は、数日前に比べると目に見えてよくなってきている。

オスのドワーフグラミーは、白点も見られず折れていたヒゲも伸びてきて元気になってきたようなので、隔離タンクから本水槽に戻した。メスの方は相変わらずあっちをうろうろこっちをうろうろしていたが、隔離していたオスを水槽に戻した途端、ひれをつついてオスを追いかけるようになった。折角元気になったオスがまた体調を崩さなければ良いが…。

8匹になってしまったカーディナルテトラも調子がでてきたようで、餌を食べるようになった。ドワーフボーシャは2匹とも流木の下に隠れ潜んでいるが、給餌するとびゅっと出てくる。エビは相変わらず機械的にいろんなところを摘んでいる(9匹は水槽内の最大勢力)。

餌は人口餌を2つまみ。これでも多いのかもしれないがドワーフグラミーが残らず食べてくれているのでしばらくはこの量で行ってみよう。むしろ水槽のガラス面がかなりきれいになってきて全体的にコケがなくなってきているのでオトシンネグロが餓死しないかが心配だ。別のプラケースで意図的にコケを発生させてやるか、昆布を投入することも検討せねばなるまい。

本日は死亡した固体はなく、(まだまだ予断は許さないが)とりあえず水槽の環境に慣れ始めたのかもしれない。見た範囲では魚も落ち着いてきてお互い我関せずといった感じでコミュニティタンクとして混泳は成功したようだ。魚の数は最初の導入として無理のない数に抑えた(つもりな)ので、もっと安定してきたらネオンテトラサイズの魚の数を増やしていきたいと思う。エビが多すぎる気もするが、予想以上に生き残ってしまったのでこのままいくしかない。

一方の水草。だんだんウィーローモスが伸びてきて、つんつんしてきた。茶色く変色してかれているところもあるが、上手く着生してきたということか。夜中にもかかわらず先週の出張中に具合が悪くなったラージパールグラスをトリミング。全体的にコケのせいで茶色くなってしまって、たくさんの葉が溶け始めており、全滅を覚悟していた。が、よく見ると新芽が出ている株もあるので、古くなった部分を思い切ってがしがし伐採してしばらく様子を見ようと思う。

ライトを通販で取り寄せた55Wのものに交換。今までは36Wだったので大幅に明るくなった。これで水草の生長に良い影響を期待したい。もう少し水草を増やして水槽内部を貧栄養にしたいところでもある。2mm程度の大きさのスネールがまた1匹ガラスを登っているのを発見したので取り出した。

相変わらずpH計は7.4と弱アルカリ性を示しているが、ちょっとこの数字がどれだけ信用できるのか疑わしくなってきた。というのも、ラージパールグラスなどはpHが低すぎると溶けるようだし、明らかに硝酸塩がたまっている筈のに、表示は一向に酸性を示していないからだ。

水換え12リットル。毎日深夜に水槽をいじっているため寝不足なのだ。

October 17, 2007

隔離治療の効果を見てみる。

メチレンブルーに一日つけて置かれたドワーフグラミーのその後。

帰宅してプラケースを覗いてみると、見事鰭に付着していた白点は見事に消えていた。ということは、イクチオフチリウスの成体が魚から離れ、この水は幼生だらけという可能性が高い(メチレンブルーが効いていれば死滅しているはずだが)。通常は12時間ぐらいで薬浴をやめて元の水に戻すようだが、イクチオフチリウスの成体が宿主から離れるのに1日ぐらいかかるらしいのでそれぐらいの余裕をみていたのだ。しかし、いずれにしてもメチレンブルー水溶液にいつまでもつけておくと魚にもよくないだろうということで、いったん魚をバケツに退避して本水槽の飼育水(5リットル)と完全に入れ替えた(飼育水投入前にプラケースを水道水で流した)。これで2,3日様子を見て白点病が再発しなければ本水槽に戻そうと思う。

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メイン水槽の隣の隔離プラケースで治療中のドワーフグラミー。

一方、本水槽の中にいる魚には、鷹の爪が効果あったのか白点は認められない。メスのドワーフグラミーは相変わらず食欲旺盛で食えるものを探してあちこちをうろうろしている、オトシンネグロは相変わらず何かにぺったりくっついている(水槽のガラス面についていたコケが明らかに減っているのでこそぎ取ったのだろう)、ドワーフボーシャは餌をやったら流木の陰から出てきたので元気な様子。ガラスをスネールが這っているのを発見したのでピンセットでつまみ出して殻を壊した。先週も1匹見つけたばかりなので、どこかに卵があるのだろう(多分ラージパールグラスか南米モスに付着していたに違いない)。ドワーフボーシャやオトシンクルスが卵を発見して駆除してくれるのを期待しているのだが、うまくいくかどうか。と、カーディナルテトラの数を確認していたら、1匹が水草の間で転がっているのを発見した。昨日に続き2匹目である。水槽から出したテトラの死骸は本当にちっぽけで、裏腹に派手な色がなんともやりきれない。

October 16, 2007

魚を隔離治療してみる。

魚を導入してから2日。相変わらずオスのドワーフグラミーの動きが鈍いなぁ。と思って眺めていたら、白点らしきものが鰭に3つ。

これは魚を飼育するにあたって切っても切り離せない白点病で間違いないだろう。

大急ぎでプラケースからエビ共を取り出し、本水槽に戻した。このプラケースに水槽の水を5リットルばかり入れ、白点病治療薬のメチレンブルーを容器から直接数滴を投入。そして白点病が認められるドワーフグラミーを移動。独房から個室病棟に早代わりである。ケースの中にはエアレーションとヒーターのみ。まだ鰭にだけ付着しているようなので、無事全快することを祈ろう。問題は他の魚である。白点病の原因である イクチオフチリウスという繊毛虫(の幼虫あるいはシスト)が、すでに本水槽内に散らばっている可能性もあるが、メチレンブルーを水槽に直接投入すると水草やバクテリアへの悪影響が懸念されるので、こちらには鷹の爪をティーバッグに入れて投入。

ちなみに、メチレンブルーは、販売元が日本動物薬品株式会社、製造元が三栄製薬株式会社のを魚と同時に購入したおいたものだ。とりあえず店の中で成分が一番濃いものを選んだ(自分の薬も同じ様に調べて購入する癖がついているもので)のだが、あながちこの選択肢は間違いではないようだ。1回につきほんの数滴しか使用しないのでほぼ一生分といったところか。

白点病は水温変化が激しいとかかりやすいということらしいので、水質の問題というよりは、移動時の水温変化が激しかったのか(一応店からはクーラーボックスに入れて移動したのだが)、水温合わせに失敗したのか。それとも、(購入した魚は全部1週間以上店にいる個体のみを選んだのだが)グラミーだけは2日前に入荷したやつだけしか居なかったので、店に輸送途中で体力が弱っていたのが回復せずに我が家の水槽に導入されたと考えた方がよいのか。いずれにしても魚を導入して早2日で病気になってしまったのは飼い主の思慮不足に基づく何かが原因であろう。予想はしていたが、やはり生き物は思い通りに行かないことばかり。同じ間違いをしないように原因を考えなければなるまい。

と思ったら、腹を上にして水面近くをぴんぴん泳いでいるカーディナルテトラがいるのに気づいた。一匹だけ動きがおかしい。しばらく経つとラージパールグラスの中で動かなくなっていたので、ピンセットでつまみあげて取り出した。これは白点病と関係がなければ良いが。

今日はショックな出来事ばかり。明日以降も目が離せない。

October 14, 2007

とうとう魚を導入してみる。

ということで本日一気に導入したのは


  • カラシン:カーディナルテトラ(M) 10匹
  • グーラミィ:ドワーフ・グラミー(雄・雌一匹づつ)
  • ドジョウ:ドワーフ・ボーシャ2匹
  • ナマズ:オトシンネグロ2匹

基本的にグーラミィとカーディナルテトラ以外は水槽の掃除を目的として導入したタンクメイトである。最初に導入するにはちょっと多いかなと思ったが、魚なしで水槽をメンテして早1ヵ月半。とうとう我慢の限界が来てしまったようだ。

ヤマトヌマエビは折角手間をかけて流木に巻きつけた南米ウィローモスの新芽をおやつにつまみ食いしていたようなので、小さなオス1匹を除いて水作8と飼育水を放り込んだプラケース(別名:監獄)に隔離。結局、購入した翌日に1匹死亡した以外は、全匹2週間無事に過ごしてきていた。エビは水質に敏感なそうだが、ここまでの維持方法にはエビに関していえばあまり問題はなかったようだ。

ここで水槽の水を20リットル換水。昨日はコケ掃除と同時に15リットル換水したので、だいぶ硝酸塩濃度は下がっているはずだ。というかそう思いたい。

購入した魚はすべて同じ店で購入したのだが店員さんが同じタップから水を袋に入れていたのを確認していたので、個別に包装された魚を袋の水ごとを混ぜても問題ないと判断し、水温合わせで水槽に袋を浮かべた後に全部同じバケツに水ごとあけてヒーターを投入した(本水槽に入れたのとは別の緊急用サーモスタット内蔵ヒーター)。店の水は合計4リットル程度になったので、水槽の水を合計7リットルになるまで点滴で時間をかけながら水あわせ。
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カーディナルテトラは上から見るとまるでメダカのようだ。

実はこの水槽、プロホースで掃除しつつ換水するとミズミミズがたくさん水中に出てくる。手塩にかけて作り上げた環境に目障りにくねくねとのたくるこいつらを、以前は気も狂わんばかりに嫌悪していたが、「バクテリアと同様に有機物の分解サイクルに貢献している」ことを知ってからあまり気にしなくなっていた。しかし、グラミーのメスの方が水槽内に放したとたん、面白いようにパクパクと食べてしまっている。

ミズミミズを探してうろうろしているメスのドワーフグラミー。

オスの方はアマゾンソードの影でひっそりと様子を伺っている。まだ水槽に慣れていない様子で大人しいが、グラミーは大喰らいで同種と喧嘩するらしいので、後が心配だ。

ドワーフボーシャは水槽の背面側を落ち着きなくうろうろうろうろ。カーディナルテトラの群れを横切って追いかけているようだ。思いのほか乱暴者で、他魚のひれかじりなどを見つけたら隔離しなければならないのかもしれないので心配だ。

今日は水槽に導入したばかりで消化不良を起こされても困るので、給餌は明日から開始しようと思う。しかしエビとは全然違う動きで(あたりまえ)、いつまで見ていても飽きないのだ。

October 2, 2007

ウィローモスの着生に挑戦してみる。

ここのところ帰宅は午後11時で、それから夜ご飯を食べ、ようやく水槽をいじれる状態になるので夜中に家族に隠れるようにしてこそこそと作業せざるを得ない。

御主人様(仮名)によると、2匹のヤマトヌマエビが脱皮していたのを愚息が発見したそうだ。私が帰宅したころにはほぼ跡形もなく殻は食われた後だったが。一般的にエビは環境がガラリと変わってしまったときに、脱皮をして環境に適応しようとするらしい。逆に脱皮をしなかった固体はどうなんだろう。適応できなくて死亡するのか、それとも脱皮をせずとも順応できたのか。謎は深まるばかり。

しかしいいかげんほったらかしにしている南米ウィローモスを何とかしなければならない。ということでカップからモスを取り出し細かくちぎって流木の上に乗せ、御主人様(仮名)の裁縫箱から拝借した綿100%の紐でぐるぐる巻き。うまく流木に活着してくれることを祈るしかない。しかしこのモスはちぎるとなんだか香ばしい匂いがする。

と流木を水槽に戻した途端にヤマトヌマエビが集まってきて、早速なにやら摘み始めた。
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水槽に導入してからろくすっぽ餌をやっていないため、腹が空いているようなのだが、コリドラス用のタブレットなどをやった所為で苔掃除をしなくなったら本末転倒だ。かと言って折角貼り付けたモスを丸坊主にされても困るし、今後どうするかは悩みどころだ。

September 30, 2007

ラージパールグラスを植えてみる。

朝起きてヤマトヌマエビの数を確認。とりあえず全部いることはいるが(=飛び出していない)、水槽のヒータ側にぼんやりとしている(ように見える)一匹が赤い。しばらく経っても微動だにしないので死亡したと判断し網で掬い出す。残念。

水槽を見てまず気づいたのが、アマゾンソードに付着していた珪藻が完全になくなっていたこと。昨晩から朝までエビがすべて摘み取って食ってしまったようだ。まるで3週間前に買ってきたばかりのような状態である(トリミング直後よりは葉数が増えている)。ヤマトヌマエビのコケ掃除能力は期待以上でびっくり。
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使用前と使用後。

とりあえず昨日買ったまま水槽の上に置いといたパールグラスを植える。プラスチックの鉢から出し、ウールを除去してバケツに浮かべて植え始めた。さすがに3鉢分は多く、1cm間隔程度の密度でも水槽の右側1/3がほぼ埋まってしまった。この間隔だと斜めに植えた苗は隣のものと絡まりあってしまい、面倒くさいことこの上ない。結局草植えに都合1時間以上かかってしまった。ピンセットをつかむ指がふにゃふにゃになってしまったのだ。
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September 29, 2007

エビを投入してみる。

ひとまず硝化サイクルができたようだしバクテリア飼育にもだいぶ飽きたので、生体を入れることにしたのだ。

水温は28℃、アンモニア(NH3)は0.0ppm、亜硝酸(NO2)は0.05ppm、硝酸塩(NO3)は50ppm。PHは7.48。

といっても、まずはフィルタへ周りの配管を少々変更した。フィルタの排水パイプは向かって正面向こう側(背面)の内面に配置していたのだが、場所が場所というだけでなくエーハイムの配水管は真緑(しかもバックスクリーンは黒)であるため非常に目立つ。殺風景な水槽で一番の存在感のアピールっぷり。これを向かって左側の内面に張り付かせて目立たないようにしたと同時に、水槽の反対側(つまり右側)に給水パイプを移動した。水が左側入って右側から出るという形にする意図だ。左側の壁は長さが短いので(30cm)、収めるためには排水パイプを切断する必要があった(短くなって排水穴の数が少なくなったので流量確保に残った穴が少し大きなるようリーマで加工)。だいぶ背面がすっきりした。

パイプの配置換えと同時に器具のコケ掃除を行った。アオミドロに見えたコケは、実は水槽内に落下した髪の毛に珪藻がついただけだった。とりあえず水槽内で発生したのは珪藻だけのようで、一安心。掃除とともに合計10リットルの水を抜いたので、カルキ抜きした水を10リットル追加。硝酸塩濃度が50ppmあるので、本当は生体を入れる前にもっと水を換えたかったのだが、底床を含むかなり大規模な掃除をしてしまったので諦めた(むやみにいぢらない方がよいだろうという判断だがこれが吉とでるか凶と出るかは分からない)。

近所の熱帯魚店Tで、ラージパールグラス3ポット分、南米ウィローモス1カップ、ヤマトヌマエビ10匹を購入。本当は水草を他にもたくさん購入したかったのだが、店内の水草水槽はガラス面に幼生の巻貝がついているものばかりだったので、目視できない水槽からのみ水草を購入し、他の水草の購入はひとまず断念した。というのも店員に「この貝は何という種類ですか?」と訊いてみても「ちょっと分かりませんねぇ」と言われたので、間違いなくスネール(本来は巻貝すべてが「スネール」として扱われるべきだが、ここでは狭義の「水槽に意図せずして混入した巻貝」の意味)だと判断したのだ。嫌味っぽかったかもしれないが、アクアリウム水槽は基本的に「たまり水」であるからそこに発生したものは私が自分取り除かない限り居座り続けるので、変なものは持ち込まないようにしたい。スネールは爆発的に増えて水草に食害を及ぼすらしいが、本日は投入前に検疫(巻貝の卵など異物の除去)に時間をかけたくなかったのだ。

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水あわせの後にエビを水槽に投入。水あわせが成功したかどうかは1週間ぐらい経たないと分からないので心配だ。小さいころ金魚は飼っていたが、本格的に熱帯魚をするのは初めてなので、おっかなびっくり。ラージパールグラスを植えるのと南米ウィローモスを流木に縛るのは時間切れで明日に持ち越し。

September 24, 2007

ミズミミズを発見してみる。

バクテリア飼育記20日目。水温は27℃、アンモニア(NH3)は測定せず、亜硝酸(NO2)は>1ppm、硝酸塩(NO3)も測定せず。PHは7.48。亜硝酸地獄になってから10日が経過。

亜硝酸の数値は一向に変化のない日々であるが、水槽の中は刻々と変わっている。茶苔はアマゾンソードの葉に付着しまくり、根元にはアオミドロらしきものまで確認できる。明らかに絶不調な水槽の状況である。苔を減らすためにはそろそろライトの点灯を中止しなければなるまい。そして本日発見した極めつけ。
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写真ではただの糸くずのように見えるかもしれないが、らせん状に体をくねらせている(明らかに水流とは別の動き)。これはいわゆるミズミミズらしい。居たとしても魚などには影響がないとされ、水の状態が悪いと発生するため水の状態を知る手がかりになるとまでされている。しかし、こんなのがざっと見ただけで数匹、水槽の中をのたりくねりながら漂っているのは正直あまり気分の良いものではない。というか、今後も水槽に手を突っ込んでレイアウトなどをいじらなければならないと思うと相当なショックなのだ。

September 21, 2007

流木を洗ってみる。

バクテリア飼育記17日目。水温は28℃、亜硝酸(NO2)は0.5~>1ppm、アンモニア(NH3)と硝酸塩(NO3)は測定せず。PHは7.28。変化がなくて正直しんどい。
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19日に購入して重曹水に放置した流木。3日しか経っていないのに濃い目にいれたアールグレー程度まで色づいてしまった。水を替えて今度は重曹を入れずに放置。魚を飼えるようになるにはまだまだ道のりは遠いのだ。

September 19, 2007

水槽をフィッシュレスで立ち上げてみる。(16)

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水槽水のサンプルに亜硝酸試薬Aを投入した直後。おどろおどろしいほど赤い。

バクテリア飼育記16日目。水温は28℃、アンモニア(NH3)は測定せず、亜硝酸(NO2)は>1ppm、硝酸塩(NO3)も測定せず。PHは7.39。まだまだ亜硝酸地獄は続く。硝化サイクルの完成が待ち遠しい。窒素化合物の測定後に10%アンモニア水を15滴分滴下。

本日は代休を取ったので近所のプールで小1時間泳いだ後に、散歩がてら近所の鯉屋で流木を物色した。大き目のと小さめの2つを購入。一応アク抜きはしてあるようだが、念には念を入れて自分でアク抜きをすることに。Webで流木のアク抜きについて調べると「煮たほうがよい」とあったが、大きいほうの流木はル・クルーゼココットオーバル程度の鍋でない限り煮ることのできない大きさだ。しかし大切なココットオーバルを流木のアク抜きなぞに使ったら御主人様(仮名)に一生恨まれるのは間違いないだろうから、重曹を振りかけた後にやかんで沸かしたお湯をかけてよしとすることにした。アク抜きの効果は出ているようで水が薄く茶色になってきているようだ。何も考えずに水槽に入れないでよかったのだ。

September 4, 2007

水槽をフィッシュレスで立ち上げてみる。(1)

大磯砂の準備ができたようなので、いよいよ水槽をセットアップしたのだ。

まずはエーハイム2213のろ材(メック、サブストラットプロレギュラー)を水道水で洗浄し、洗濯ネット(100円ショップで購入したものを小さく縫い直したもの)に入れて下からメック、粗目パッド、サブストラットプロ、細目パッド、活性炭パッドの順番にバスケットに入れる。ろ材を洗濯ネットに入れたのは、フィルタ掃除の時に一発でろ材をバスケットから取り出せるようにするための工夫のつもり(というか人の見よう見まね)。

風呂場で洗浄した水槽に砂を入れ、水道水を投入して塩素中和剤も投入(テトラ社コントラコロライン)、フィルタ周りの配管、エアレーション(いわゆるブクブク)配管、サーモスタットに接続したヒータを投入。セットアップ直後のpHは7.63だった。

そしていよいよフィッシュレスサイクリングを実行するために、薬店で虫さされとして購入できる10%アンモニア水を17滴添加。アンモニアを入れてから気づいたのだが、大磯砂がpHに安定して影響がないかどうか測定するのを忘れてしまった。しまった。Red Seaの試薬を用いてアンモニア(NH3)濃度を調べると1.0ppm程度はありそうなので、明日以降もこの滴数分を投入すれば良いはずだ。アンモニア投入後のpHは8.06。バクテリア源としては、近所の熱帯魚店で安売りワゴンに並んでいたアマゾンソードを一鉢分植え込む。と、もう一度該当ページを読むと「立ち上がるまではロックウールを除去せずに放り込んでおく」とあった。だが、ロックウールを除去して古い根や痛んだ葉を除去して普通に植えてしまった。とほほ。これが吉と出るか凶と出るか。
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September 3, 2007

pHメータを作ってみる。

水質には、温度、各窒素化合物の濃度、pH、硬度など確認しなければならないことが多い。

そのうちpHについてはいちいち試薬で測定するのは面倒そうなので、秋月電子通商pH計キットを購入して作成することにしたのだ。通販で購入したので、送料・代引き手数料込みで5,800円也。届いたパッケージを開いてみると構成部品点数も少なく案外簡単にできそうである。
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と作ってみたが、半田付けの腕前がさび付いていて苦労した。アクリルケースの加工は割れないように注意する必要があった(リーマーがあったのでキリで穴を開けてしまえば簡単だったが)。自分なりのアレンジとしては基盤と電池の間にスイッチをつけたことぐらいで、他は説明書どおりに作った。また、手元のテスターはアナログメーターであるため、可変抵抗の電圧調整ができず(結局、職場のデジタルテスターを昼休みに拝借して調整)。アナログテスターで何とかなると思っていたのは甘かった。とはいえ、手元の完成品は何故か小数点が表示されず、100倍の値になってしまう(可変抵抗を調整すると100の下が099なので小数点だけの問題のようだ)。

やってみて感じたこと。店で7000円程度も払えばもっとスマートで小さなpH計の完成品が購入できるので、手間を考えるとあまり安く上がりだとはいえない(このpH計キットに付属するOMEGA社のプローブは高級品らしいが)。工具がない人は半田ごて、テスターなどを買い揃えなければいけないので逆に高くつく。作ったからといって上手くできるとは限らないし、特に電気工作をやったことがない人にはお勧めできない。
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とはいえ、完成してそれらしい値を示したときは嬉しいものなのだ(1/100倍しなけりゃいけないけど)。

September 2, 2007

大磯砂を処理してみる。(3)

砂の処理もいよいよ最終過程。

ふるいを用いて砂の中からクエン酸カルシウムで真っ白にコーティングされたカルシウム片(貝殻・サンゴ片・石灰岩)を除去し、水で良く洗浄。その後、念のため煮沸したのだが、それには鍋は100円ショップで購入したアルミ鍋を用いた(100円ショップにはさすがに18cm径の鍋しかなく、12kgの砂を処理するには10回近くも同じことを繰り返さなければならなかったのはここだけの秘密)。ここまでやると、購入したばかりで袋を開封したときに感じた嫌な臭いも完全になくなった。

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砂の中から拾い出したカルシウム片(隣は500円玉)。

水と一緒に流した以外にこれだけの量のカルシウム片が混入していた。これらの全てがゆっくりと溶け出せば水がアルカリ性になって硬度も上昇して当たり前だ。

クエン酸で処理するのが良いのかどうか振り返ってみよう。塩酸などの強酸を用いれば、拾い上げたりしないでもカルシウム片を全て溶かしきることが可能だろうが、危険物を扱わなければならないというデメリットがある。では食酢を用いて酢酸で処理する方法と比べてみると、酸の処理能力はクエン酸とほぼ一緒であるが、酢はにおいがキツいこと、酢酸カルシウム(Ca(CH3COO)2)は水溶性が高いため、どれだけ処理されたかが目視しにくいというデメリットがある。洗剤として薬店で販売されている無水クエン酸を用いるのは意外と悪くないのではなかろうか。

August 31, 2007

大磯砂を処理してみる。(2)

酸処理中の大磯砂。毎日かき混ぜ、目視できる貝殻・サンゴ片を割り箸でつまみあげて除去している。貝殻・サンゴ片はクエン酸と反応して表面がクエン酸カルシウムで覆われるので、真っ白になり形もモコモコするので他の砂と判別がしやすい。粉状のクエン酸カルシウムは目に見えて溜まってきており、投入直後は薄い黄色だったクエン酸水溶液は、今ではちょっと揺らすと粉が舞い上がって白濁するぐらいだ。
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「大磯砂の酸処理は不要」とする説もあるようだが、これだけ目に見える形で存在が確認できると、買ってきたばかりの大磯砂を酸処理せずに水槽に投入するのは水質管理(pH、KH)の観点から問題であろう。もっとも、酸処理なしの大磯砂は1,2年はpH・KHが上昇するという前提で調整すればよいのかもしれないが。

August 27, 2007

大磯砂を処理してみる。

底床には最もメンテナンスの楽そうな大磯砂を使用することにしたのだが、いろいろと調べてみるといわゆる大磯砂には貝やサンゴの欠片が混入していて、そのまま使用するとその石灰分が水に溶け出して水の硬度を上昇させてしまうことが判明した。おおむね水草は若干の酸性を好むようなので多少の水草を飼育するのであればアルカリに傾かないように事前に酸処理をしたほうが良いようだ。塩酸や硝酸、食酢を使った酢酸による処理が一般的なようだが、近所のドラッグストアで無水クエン酸が安価に大量に手に入るのでこれを使用することにした。

洗浄した大磯砂(12kg)に無水クエン酸(約300g)をふりかけ水を投入。しばらくすると泡が出てきて「おぉ、反応しておる」と喜んでいたのだが、どうやらこれは砂の間にあった空気がでてきただけのようだ(半透明なケースで処理をしているので外から砂の様子が見られて面白い)。しかし、投入後12時間もすると、以下のような状態になった。
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中央の粉のように見えるのが、反応したカルシウム。

クエン酸を使った処理についてはwebを探してもあまり前例がないようので、どのようになるのかちょっと考えてみた。クエン酸(citric acid)と炭酸カルシウム(calcium carbonate)でクエン酸カルシウム(calcium citrate)が生成される。ちなみにクエン酸はレモンなど柑橘類に多く含まれる弱酸である。このときの化学反応は以下のとおり。
CaCO3 + C6H8O7 → Ca3(C6H5O7)2 + CO2 + H2O
生成物であるクエン酸カルシウムは防腐剤あるいはカルシウム強化剤として食品などに添加されることの多い化合物らしい。

塩酸で処理して生成される塩化カルシウム(CaCl2、水溶性745g/l)や酢酸で処理して生成される酢酸カルシウム((CH3COO)2Ca、水溶性400g/l)よりはるかに水溶性が低い(0.95g/l)ので、水に溶け出ることなく残ってしまうようだ。つまりクエン酸処理をした後の大磯砂をかき混ぜると水が白く濁り、沈殿する。塩酸や酢酸で処理するより、効果が目に見えて良いかもしれない。ただ、クエン酸は弱酸であるため、その塩酸に比べると反応は緩やかなので、処理には時間をかける必要があるだろう。

と、ちょっと論文調なエントリになってしまったのは、自分の中では化学実験として捕らえているからではないか。

August 25, 2007

魚を飼うことを決心してみる。

子供の情操教育にはペットなどが良いと聞く。しかし愚息(仮名)も私も喘息持ちであるため犬や猫などの抜け毛がでるペットが飼えない。ということで何故かアクアリウムに手を出すことにしたのだ。

実は、先日近所のちょっと大き目の熱帯魚専門店に足を運んだときは、商品の数に圧倒されて結局何も買わずに逃げるように帰ってしまった。とにかくこの世界は奥が深く手ごわそうなので、いろいろと調べてみて出直すことにしたのだ。私のような完全な初心者におあつらえ向きの「10点セット」などで始めてみるのも手なのだが、いろいろとwebで調べてみると「結局買い換えた」という話が多く散見されるため、(浅知恵かもしれないが)最初から良いものに投資して安物買いの銭失いにならないようにしようと考えて、以下のものを選択。

水槽:NISSO社 セーフティメイト 600
フィルタ:EHEIM社 クラシックフィルタ2213ろ材付セット
エアーポンプ:Suisaku社 水心 SSP-3
サーモスタット:コトブキ社 パワーサーモ ET-30S
ヒータ:コトブキ社 セーフティヒータ150w

水槽は安全を考慮して合わせガラスの丈夫なものを(でも枠がないのが不安)、フィルタは外部フィルタでかつ評判が高くいわゆる「定番」と呼ばれる機種を、エアーポンプはとにかく静かと評判の高いものを選択。ヒータで家を燃やしてしまうのは困るので、サーモスタットとヒータはとにかく念には念を入れて空焚きが起きにくいものを選択した。通販で取り寄せたが、意外に結構な出費になってしまった。

他に必要なメインの器具は、ライトと水槽台。しかしライトは目立つところに置く必要があるので、自分の目で見て選択したいと考え購入は見送り。水槽台も設置場所にいろいろと工夫したいので、場所を決めてから購入を決定したい。とにかく仕事が忙しくて平日はとても手が出せないのでゆっくりと準備をせざるを得ない。

とにかく、方針は「焦らない」、「なるべく定番・王道のやり方で行く」、「人と魚にやさしく」の3点である。次に準備しなければならないアイテムはライトと底床だ。しかし、こんなのんびりでやっていて実際に魚を投入できるようになるのはいつになることやら。