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May 10, 2008

NM705iを使い始めてみる。

私の使い方のスタイルはdocomoが通常ターゲットとしている人たちとは少々異なるようだ。私が携帯電話に要求することは以下である。


  1. iモードメールができること。iショットとiモーションが送受信できること。
  2. GSM圏内もきっちりローミングできること。
  3. Bluetoothが使えること。
  4. 小さくてデザインが良いこと。できればストレート型。

いままで使ってきたNM850iGとM702iSも納得がいかないまま騙し騙し使ってきたのだ。機能の面から言えば905iシリーズは結構良い線行っているのだが、「サイズ」という大きな欠点がある。あんなに大きな携帯を欧州の雑踏で「ぱかっ」と広げるなんて恥ずかしくてできない。それに保安上、日本人のおじさんは公衆の場ではなるべく目立たないようにしなければならない。

というわけで納得がいかないまま、(裏切られるだろうと思いつつも)思い切って出張直前にNM705iを購入してみた。恥ずかしながらここ1年半で3台目の機種変更(というか端末の買い増し)だ。
IMG_9482s.jpg

意外と知られていないことのようだが、NM705iはGSMのクワッドバンド(850/900/1800/1900Hz)に対応している。ドコモから現時点で発売されている端末として唯一、GSMの850Hz帯を扱うことができ、もっと評価されてもいい事実だと思う。前回、米国のデスバレー付近では私のNM850iG(GSMトライバンド+W-CDMA)は圏外になってしまったが、同行したフランス人たちの携帯は圏内だったので、そこは850Hz圏だったのだろう。今回のNM705iならばそこでも通じるはずだ。

これはNM850iGの時からそうだったが、外国メーカの携帯の癖に日本語変換が意外に賢いのもよい。どうやらATOKを使用しているだ。しかし特徴的なのは、漢字モード英字モードを問わず、ボタンを長押しすれば数字が打ち込めるのは便利だ。

あと、8GBのMicroSDHCが動作するようだ。ドコモによる公称値は2GBだが、NM705iの元となったNokia 6120cの公称値は4GB。しかし試しに買ってみた8GBは無事認識された。動画を次々と放り込んでみたが問題なく動作しているようだ。ちなみに3gp形式への変換には携帯動画変換君を使用している。6630のTranscoding.iniファイルを元に以下のようにいぢってみたら動いた。


[Item0]
Title=映像:320x240 100Kbps 15fps 音声:mono 32Kbps
Command0=""<%AppPath%>\cores\ffmpeg" -y -i "<%InputFile%>" -bitexact -vcodec mpeg4 -fixaspect -s 320x240 -r 15 -b 100 -acodec aac -ac 1 -ar 16000 -ab 32 -f 3gp -muxvb 64 -muxab 32 "<%TemporaryFile%>.3gp""
Command1=""<%AppPath%>\cores\QT3GPPFlatten" "<%TemporaryFile%>.3gp" "<%OutputFile%>.3gp" -c QT_3GPP(MobileMP4)_QCIF_AAC.ini"
Command2="rm "<%TemporaryFile%>.3gp""

[Item1]
Title=映像:320x240 100Kbps 15fps 音声:stereo 64Kbps
Command0=""<%AppPath%>\cores\ffmpeg" -y -i "<%InputFile%>" -bitexact -vcodec mpeg4 -fixaspect -s 320x240 -r 15 -b 100 -acodec aac -ac 2 -ar 16000 -ab 32 -f 3gp -muxvb 64 -muxab 32 "<%TemporaryFile%>.3gp""
Command1=""<%AppPath%>\cores\QT3GPPFlatten" "<%TemporaryFile%>.3gp" "<%OutputFile%>.3gp" -c QT_3GPP(MobileMP4)_QCIF_AAC.ini"
Command2="rm "<%TemporaryFile%>.3gp""

[Item2]
Title=映像:320x240 192Kbps 15fps 音声:mono 32Kbps
Command0=""<%AppPath%>\cores\ffmpeg" -y -i "<%InputFile%>" -bitexact -vcodec mpeg4 -fixaspect -s 320x240 -r 15 -b 192 -acodec aac -ac 1 -ar 16000 -ab 32 -f 3gp -muxvb 64 -muxab 32 "<%TemporaryFile%>.3gp""
Command1=""<%AppPath%>\cores\QT3GPPFlatten" "<%TemporaryFile%>.3gp" "<%OutputFile%>.3gp" -c QT_3GPP(MobileMP4)_QCIF_AAC.ini"
Command2="rm "<%TemporaryFile%>.3gp""

[Item3]
Title=映像:320x240 192Kbps 15fps 音声:stereo 64Kbps
Command0=""<%AppPath%>\cores\ffmpeg" -y -i "<%InputFile%>" -bitexact -vcodec mpeg4 -fixaspect -s 320x240 -r 15 -b 192 -acodec aac -ac 2 -ar 16000 -ab 32 -f 3gp -muxvb 64 -muxab 32 "<%TemporaryFile%>.3gp""
Command1=""<%AppPath%>\cores\QT3GPPFlatten" "<%TemporaryFile%>.3gp" "<%OutputFile%>.3gp" -c QT_3GPP(MobileMP4)_QCIF_AAC.ini"
Command2="rm "<%TemporaryFile%>.3gp""

[Item4]
Title=映像:320x240 192Kbps 30fps 音声:mono 32Kbps
Command0=""<%AppPath%>\cores\ffmpeg" -y -i "<%InputFile%>" -bitexact -vcodec mpeg4 -fixaspect -s 320x240 -r 30 -b 192 -acodec aac -ac 1 -ar 16000 -ab 32 -f 3gp -muxvb 64 -muxab 32 "<%TemporaryFile%>.3gp""
Command1=""<%AppPath%>\cores\QT3GPPFlatten" "<%TemporaryFile%>.3gp" "<%OutputFile%>.3gp" -c QT_3GPP(MobileMP4)_QCIF_AAC.ini"
Command2="rm "<%TemporaryFile%>.3gp""

[Item5]
Title=映像:320x240 192Kbps 30fps 音声:stereo 64Kbps
Command0=""<%AppPath%>\cores\ffmpeg" -y -i "<%InputFile%>" -bitexact -vcodec mpeg4 -fixaspect -s 320x240 -r 30 -b 192 -acodec aac -ac 2 -ar 16000 -ab 32 -f 3gp -muxvb 64 -muxab 32 "<%TemporaryFile%>.3gp""
Command1=""<%AppPath%>\cores\QT3GPPFlatten" "<%TemporaryFile%>.3gp" "<%OutputFile%>.3gp" -c QT_3GPP(MobileMP4)_QCIF_AAC.ini"
Command2="rm "<%TemporaryFile%>.3gp""

一方、この端末が不足する機能は山ほどあるので、万人にはとてもお勧めできるものではない。例えば、お財布ケータイ、ワンセグチューナー、赤外線通信、QRバーコードリーダなど。確かにあれば便利だろうがなくともあまり気にならない。ほとんどが外国では使用できない機能だからだ。そもそも携帯電話に依存しなければならないのは外出時だ。出不精な私にとっては外出≒外国出張なので、このNM705iでほぼ事足りてしまうのだ。フルブラウザがついていないのが残念だったが、これはpc2mを使えばなんとか回避できる。

というわけで個人的には大満足。ようやく安住の地を見つけたといっても過言ではない(iモーションが送信できないことを除けば)。敢えて苦言を呈すならば電池の持ちが悪いことだ。これは荷物にチャージャを忍ばせておけば何となるし、これも軽量化に貢献していると思えば、仕方がないと諦められる。

などといいつつNM706iの噂が気になったりする今日この頃。

武蔵野在住の不惑研究者の備忘録。 息子と娘に嫌われないことを目標に日々過しています。

ちなみに登場人物はほとんど匿名ですが、 「御主人様(仮名)」とは私の妻で「愚息(仮名)」は息子のことです。

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