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September 18, 2009

Piazzolla: Live in Colonia, 1984

★★★★☆(後期キンテートの定番ライブ曲大集合)
LiveInColonia.jpg
録音は1984年だが、比較的最近のリリース(2003年)だ。2枚組みと大変充実した内容な上に録音状態も良く古さを感じさせない。天使シリーズがすべて収録してあるし、「AA印の悲しみ(Tristeza de un Doble A)」を単体でも、録音・演奏ともに以前紹介した同名のライブアルバムに次ぐデキだ。Adios Noninosもしみじみとした良い演奏である。

後期キンテートの演奏としてはウィーンで同時期に収録されたライブ録音(別項で紹介済みのTristeza de un Doble A/AA印の悲しみLive in Wien/ライブ・イン・ウィーン)に比べれば若干リラックスしているが、演奏は丁寧であるため物足りなさはない。ピアソラの流暢なアメリカ英語も聴ける。後期キンテートのライブ定番の曲が網羅されており、すべてが水準を満たした演奏・録音であるため、ウィーン録音の2枚、セントラルパークとこの一枚あれば後期キンテートの他のライブ盤は手を出さなくとも良いかと思えるほどだ。輸入版ではあるが比較的入手し易いはず(名盤ほど廃盤になる『ピアソラの法則』があるので油断はできないが…)。ピアソラ初心者にぜひお勧めしたい。

September 13, 2009

リマスター盤を購入してみる。

2009年9月9日の話題といえば999続きではなく、ビートルズのリマスター盤の発売なのだ。

ということで商用主義にのっとり、Please Please MeとHelp!の2枚ほどを購入してみた。2000年に発売された"The Beatles: 1"もリマスター音源で話題になったが、こちらはほぼすべての音源(特に古いもの)がリマスターということでそれなりの価値はあるだろうとの目論見。

「おっ、良いな」と思いきや、確かに異なっているが聴き慣れた音は分かりやすい方向(いわゆる現代のリマスターだ)へ変化を遂げ、よくよく聴いてみると果たして「良い」音源かどうかは疑問が残る。ヒスノイズやこもった録音の向こう側から聞こえてくるビートルズの音楽はあまり不変的なものだったということか。久しぶりに少々がっかりした買い物であった。

悪いが他のタイトルはレンタルで済ませるか。

武蔵野在住の不惑研究者の備忘録。 息子と娘に嫌われないことを目標に日々過しています。

ちなみに登場人物はほとんど匿名ですが、 「御主人様(仮名)」とは私の妻で「愚息(仮名)」は息子のことです。

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