Last modified on 3 Sep 2000.

楽器紹介

写真がまだ完全に揃っていないのに公開してしまってます。今しばらく御辛抱下さい。

私達が普段使用している楽器のコレクションです。楽器については、『コビの部屋』 でも触れられていますので、 そちらも併せて御覧下さい。

基本的に、全員モダン楽器と古楽器の両方を演奏します。折角ですので、 その『違い』も御覧になって下さい。

笛類をもうちょっと近くで見てみたい人のために、 新たに笛のページを設けました。 絵が多いので重いです。ご注意下さい。


笛類

[A.Weemaels作Grenserタイプ (JPEG 29KB)]

この楽器はブリュッセルのヴィーマール(A.Weemaels)氏が製作した楽器で、 グレンザータイプ(C.A.Grenser)の楽器です。 18世紀中頃から後期にかけての楽器をモデルにしているそうです。 頭部管はアンブシャーが楕円と真円になっている2本と、 替え管が415Hzの他に420Hzと430Hzついた楽器です。

楕円の頭部管と430Hzの替え管の組合せではクラシカルな明るい澄んだ音がし、 真円の頭部管と415Hzの替え管の組合せではやや暗めのバロック的な音がする、 丁度クラシカルとバロックの折衷な楽器です。

[R.Cameron作Rottenburgタイプ (JPEG 29KB)]

この楽器はスコットランド人の製作家キャメロン(R.Cameron)氏が製作した楽器で、 フランス・ブリュッヘンが所蔵しているロッテンブルグ(G.A.Rottenburg)作の 双子の楽器セット(twin setとよばれている)をモデルにしています。

虎目模様の入ったツゲで作られた綺麗な楽器で、 415Hzの他に400Hzの替え管がついています。

[G.Klemisch作Steenbergenタイプ (JPEG ?KB)(まだありません)]

オランダのクレーミッシュ(G.Klemisch)氏が作成した楽器で、 これもフランス・ブリュッヘンが所蔵しているステンベルゲン(Steenbergen)作の リコーダーをモデルにしています。 このクレーミッシュ氏は、 安価で高品質な楽器の製造販売をしているMoeck社の ステンベルゲン・モデルの設計も行っている製作家です。

この楽器もツゲで作られており、濃い目のステイン(汚れ)が施されています。 ちょっと詰まった感じの内向的な音がします。


ヴァイオリン

[作者不明ヴァイオリン(JPEG, 11KB)]

この楽器は、横田のモダンヴァイオリンの師匠が壁にぶら下げていた楽器が、 たまたまオールドコンディションにあったことから譲り受け、 レストアした楽器です。肩が比較的角張っているのが特徴で、 18世紀中頃のドイツの楽器だと言われています。

ちなみに、以下の画像で各時代の弓の違いを見ることができます。 一番上がモダン弓、真中がクラシカル弓、下がバロック弓です。           


チェロ

[P.Kuijken作チェロ(JPEG, 9KB)]

この楽器は、 かのヴィーラント・クイケン(W.Kuijken)氏の息子フィリップ(Philip)が 作った楽器です。

実はこの楽器、曰くつきで、 1994年にヴィーラントの来日時に一緒に入国しました。 日本に自分の楽器はヴィオラ・ダ・ガンバしか持って来なかったヴィーラントは、 東京でのモーツァルトフルート四重奏全曲演奏会(バルトルド・クイケンらと共演)で この楽器を演奏したそうです。

岩澤は楽器を貸す交換条件として、一晩弓(何とオリジナル)を借りたらしく、 夜中までその弓で弾きまくっていたようです。 たまたま用事があって電話をかけた日和崎は「この弓、すごくいいぃ〜んだよぉ」 と、つぶやいた岩澤の声を忘れることができないそうです。

楽器の塗装が赤いのが特徴で、ストラディバリウスらしい力強い音がします。


チェンバロ

[横田誠三作初期フレンチ(JPEG, 18KB)]

この楽器は『後期バロック音楽の愉しみ』の演奏会で、 作者の横田誠三氏御自身からお借りした楽器です。 中には1996年と書いてありますが、実際に完成したのは1997年だそうで、 装飾が施された非常に美しい楽器です。

外見の大きな特徴は(写真では分かりにくいのですが)尻尾(?)の部分が、 通常のチェンバロだと角張っているのに対し、 まるでワルターのフォルテピアノの様にカーブを描いていることです。 音の減衰は長く、音色は非常に上品で、まさしくフランスものの プレリュードやファンタジーを弾くにはぴったりの楽器と言えるでしょう。


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